一人参加の日帰りバスツアーの体験談と楽しむコツ

どこかに遠出したいけれど、友人や家族や彼氏と予定が合わなかったり、行きたいところが違っていたりすることありますよね。そんなとき、日帰りバスツアーに参加してみてはいかがでしょうか。バスだとメンバーが固定されるため、他の参加者が団体や家族、カップルばかりで自分だけ一人だったら気まずいのではないかと心配になりますよね。

一人参加の日帰りバスツアーを楽しむコツをご紹介します。

どうして一人で日帰りバスツアーに参加したのか

私が日帰りバスツアーに参加したのは、30代になったばかりの頃でした。周りの友人はほぼ結婚していて、赤ちゃんや小さい子どものいるお母さんになっている人も増えている時期です。一緒に遠出してくれそうな、結婚していてもまだ子供がいない友人や独身の友人も何人かいました。

しかし、私の仕事が平日休みなのに対し、友人たちは土日祝日休みの仕事をしていたため、日程を合わせることができません。誰かと一緒ではなくてもどうしても遠出がしたい想いが私の中から消えず、日帰りバスツアーの情報を集めることにしたのです。

調べてみるとまずツアーの種類と数に驚きました。100を超えるツアーが一人でも参加できたからです。私は、神社仏閣巡りが好きで御朱印を集めていたので、一人で行くなら自分だけが楽しめる場所に行こうと検索しました。

すると、以前から気になっていた、東国三社巡りのバスツアーのプランが「四季の旅」のサイトに載っているのを見つけたのです。私は、ペーパードライバーのため、車で運転しないとたどり着けない神社は行けていませんでした。

そのため、バスで神社を巡れるこのツアーは私にとって、とてもありがたいことだったのです。私が気になっていた東国三社とは、関東随一のパワースポットで知られる鹿島神宮・息栖神社・香取神宮のことです。

伊勢神宮に匹敵するほどのパワースポットであるとされていて、この東国三社を巡ることは「関東のお伊勢参り」と言われるほど親しまれています。この三社を線で結ぶと三角形になっていて、その中のパワーが強力だと聞いていました。

そのため、この三社をいつか巡りたいと思っていたのです。しかし、この東国三社は電車で巡るには不便な場所にあり、以前乗換案内で調べたところ一日かかっても回り切れないことが分かってから、諦めかけていました。そんなときに、バスで一気に東国三社を巡れるこのツアーを知り、一人で参加することを決意しました。

当日行ってみると

一人で参加することを不安に思いながら当日、集合場所に向かいました。着いてから安心したことは、参加者の9割は女性でその半分は一人で参加していたことと、席が決まっていたことです。席が決まっていれば「ここの席は団体客が使っているのかな」「すでに座っている席に座りにくいな」などと考える必要がありません。

またこの「四季の旅」では、予約をするときに隣の席は女性がいいのか、男性でもいいのかを選べる項目があったため、安心できるのではないでしょうか。私の隣に座った人は、50代くらいのご婦人で、神社仏閣巡りに夢中になっているとのことでした。

感じの良い人で、バスが出発してから1時間くらいは、そのご婦人と「お互いが今まで行った神社の話」などをして過ごしました。今日一日お隣になるので、少しだけ親睦を深めました。私は比較的初対面の人とも話せるタイプなので話しましたが、無理をしてしまうとせっかくの旅を楽しめないので挨拶をするくらいで十分でしょう。

神社に行くと心が洗われる

やはり目的であった神社の参拝は、心が洗われました。神社の境内は、静かで厳かな空気に包まれているからではないでしょうか。ツアーでは、ガイドさんがそれぞれの神社の歴史や祀られている神様、神社の特徴を説明してくれるため、一人で行っただけでは知ることができない情報を得られることも楽しみの一つでしょう。

例えば、鹿島神宮は日本各地のパワースポットをつないだ直線の最東端にあり、「始まりの地」と呼ばれています。そのため、何かをスタートさせたい人は行ってみる価値があります。

また勝負の神様がいるので、勝利運を引き寄せたい人にもおすすめの神社です。ちなみに鹿島アントラーズはいつもここに勝利祈願に来ているそうです。自分のやりたかったことを実現できたことと、神様からパワーをもらえたことでとても有意義な時間を過ごすことができました。

ランチの時間を乗り切ろう

一人でバスツアーを楽しむには、ランチをどう乗り切るかが大切ではないでしょうか。誰かと旅に来ているなら、何も考えずにその土地の美味しいものを楽しめます。しかし、今日初めて会った誰かと意気投合した場合を除いて、一人で食べることが前提です。

もちろん、今日初めて会った人でも同年代だったり、何かをきっかけに仲良くなったりする人もいるでしょう。ランチの時間はバスツアーの日程の中では前半に当たるため、仲良くなるには時間が短いかもしれません。そして忘れてはいけないのは、このバスツアーは仲良しを見つけるために参加したわけではないということです。

私が参加したツアーでは、最初に一つ神社を参拝し、ランチを食べてから残りの二つの神社を回るプランでした。ランチの時間帯は自由時間です。周りは気にせずに、その土地の美味しい名物を食べて旅を満喫しましょう。また一人で来たからには、全体では回れなかったスポットに足を運ぶことをおすすめします。

これはツアーなので、ガイドさんがいて参加者全員が団体として案内がされます。そのため、案内されなかったけれど気になっている場所に行けるのはこの時間です。

このように自分の食べたいものを食べ、自分の行きたい場所を散策することで、ランチの自由時間を楽しめるでしょう。

ツアーを終えた満足感と楽しむコツ

東国三社は、ずっと行ってみたい場所でした。それが実現できたこと、自分が楽しいと思えることを自分のためにできたことで達成感と満足感に浸ることができました。最初は、ドキドキしながら参加した日帰りバスツアーでしたが、とても充実したものになったといえます。

そのコツは、周りを気にしすぎず、自分のやりたいことに集中し楽しむことです。これができれば、一人で参加するバスツアーから一人旅までできるようになるでしょう。

一人で参加してもバスツアーは楽しめる

最初は一人で参加し、楽しめるのか不安もありましたが、終わるころには満足感でいっぱいになっていました。自分の行きたい場所が周りに賛同されなかったり、日程が合わなかったりしたとしても自分がどうしても行きたいところであれば、一人でも楽しめることが分かりました。

自分が何をしたら楽しいのかを知り、実現する一歩として興味のあるバスツアーに一人で参加するところから始めてみてはいかがでしょうか。

参考サイト《オリオンツアー》https://orion-bustabi.com/kyusyu